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りんごのほっぺ

りんご病はその名前の通り、ほっぺたがりんごのように赤くなってしまうことから名付けられた感染症で、そこまで重い症状の出ることはない病気です。りんご病という名前はその名前の通りりんごのように赤くなるからという理由で一般的に呼ぶ名前ですが、正式な名称としては「伝染性紅斑(せんせんせいこうはん)」と呼ばれる感染症で、主に乳児や児童に見られる病気です。

こんな症状

あかちゃんのほっぺは元来赤いもの。りんご病と気づかないケースもたくさんあります。しかしりんご病にしか無い症状もあるので、次の症状が出たら気をつけましょう。

まずりんご病の最大の目印は左右両方のほっぺに蝶の形をした紅斑が現れることです。どちらか片方が膨らむのではなく、必ず両方のほっぺが膨らむので、顔を見ていつもとほっぺの大きさが違うなと思ったら感染の疑いをもったほうがいいでしょう。

保育所などでりんご病にかかっている子供が居た場合、自分の子供や他の子供も何名か感染している可能性を疑ったほうがよいでしょう。潜伏期間もあるのでしばらく詳細な様子を見ておいたほうが無難です。

そして次の症状として、体にのこぎり歯のような形の紅斑が出てくるのが特徴です。主な場所として腕やおなか、おしりなど、皮膚の薄い部分に現れます。また太ももなどにも現れることもあります。

りんご病の見極め

りんご病は先ほどの通り、はっきりと目に見える症状として紅斑が現れるので、比較的感染している事を発見することが容易です。また集団生活をしているのであれば、クラスに感染者の有無を確認できればそろそろうちもだなと思っておいたほうがよいでしょう。

紅斑意外の症状として鼻水、軽い微熱などがあげられます。ほとんど風邪と同じ症状なので、熱でほっぺが赤いのかなくらいの感覚になる人も多いと思います。このりんご病はそこまでひどい症状が出る病気ではありませんので、気付かずに治ってしまったという人もたくさんいらっしゃるでしょう。

大人の感染リスク

このりんご病、大人になるとだいたい半分の人が免疫を持っていると言われています。そのため大人に感染する可能性は非常に低いと言えます。しかし感染しないわけではありません。成人が感染すると関節炎を発症するケースが多く、発熱やだるさなどが現れます。

潜伏期間はだいたい10日から20日程度、発熱などの発症してから1週間から2週間程度で完治します。人に感染する病気なので、りんご病と言われた時は学校や保育園、幼稚園に登校させるのは控えたほうがいいですね。