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はしかとは

麻しん、別名はしかはウイルス性の病気で、感染力が非常に高く、場合によっては命にかかわるほど悪化してしまう恐ろしい病気です。はしかは発熱が主な症状ですが、合併症に注意しなければいけません。

欧米や韓国などの国ではこのはしかウイルスは撲滅しているのですが、日本ではまだ感染する可能性がある病気で、小さいうちからワクチンを接種し、発症を防いでいます。

主な症状

はしかにかかると感染して10日程度の潜伏期間があります。潜伏期間中はそこまで症状が出ません。しかし潜伏期間が終わり、症状が出始めると熱と鼻水、目やにやひどいせきなど風邪にそっくりな症状が出始めます。初期の頃は風邪とほとんど一緒なので、はしかか風邪かの判断がつきにくいという特徴もあります。

発熱後3日から4日程度経過すると、体に赤い発疹が現れ始めます。またはしか特有の症状として口の中に「コプリック斑」と呼ばれる白いつぶつぶが現れるのが特徴です。発熱で口の中の違和感を訴えた場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

はしかの発熱の特徴として、高熱が1週間程度続いてしまうことが特徴としてあげられます。普通の風邪の発熱とは全く異なる発熱なので、熱が出ている子供にとっては非常に辛い時期なのです。熱が下がったとしてもウィルス性の病気なので、3日程度は学校や保育園、幼稚園には登校することが出来ません。

はしかの怖いところ

はしかは年齢によって発症の重度に差がなく、年齢に関わらず重い症状が出ることが特徴です。特に子供を妊娠している母親ははしかにかかってしまうと、子供にまで影響が出てしまうことがあるので、かなり危険なのです。

もしはしかにかかってしまい、重症になってしまうと合併症を引き起こしてしまう可能性があります。はしかで怖いのがこの合併症です。主な合併症として気管支炎、肺炎など、ひどい場合には脳炎に掛かってしまう場合もあります。2001年に大流行した事がありましたが、その場合は300万人が感染してしまい、80名近くの人がなくなったと言われています。

非常に危険な病気で、昔はこのはしかに感染したことを「生命定め」と言われていたほどです。感染すると生きるか死ぬかの危険な病気だったため、このように言われていたのでしょう。

現在は予防ワクチンなどを打つことで発症を未然に防ぐことが出来ます。通常は1歳の時と小学校の入学前に2回受けることが出来ます。もし流行を確認されている場合は生後6ヶ月から接収することが出来ます。